その”話”に騙されないで

こんにちは、ムギです。

今回は「読者を誤認させる手法」についてお話しします。

”叙述トリック”という言葉をご存じでしょうか?

”叙述トリック”とは、「読者の先入観や思い込みを利用し、一部の描写をわざと伏せたり、曖昧にぼかしたりすることで、作者が読者に対してミスリード(誤認)を仕掛ける手法」を言います。

特にミステリー小説などでしばしば使われます。代表的な例をあげると…

  • 登場人物が男性かと思って読んでいたら実は女性だった
  • 別々の人物かと思っていたら実は同一人物だった

などでしょうか。それ以外にも時間の誤認、場所の誤認、行為や心理に関する誤認など作品によって様々です。

これらの狙いはもちろん読者を驚かせるため。文章から読者が思い描いていた物語の様相が、一瞬にしてひっくり返る驚きこそが醍醐味であり、印象に強く残るのでその物語を面白いと感じるのです。

そしてその叙述トリックの一種として、”信頼できない語り手”という手法もあります。

”信頼できない語り手”とは、「主人公やナレーターといった物語の”語り手”の信頼性をあえて低くすることによって、読者(観客、視聴者)を惑わせる手法」を言います。

この信頼できない語り手には二種類に分けられます。「悪意のある語り手」と「悪意なき語り手」です。

「悪意のある語り手」とはその名の通り明確に読者を騙そうとする意思があるものを言います。なので、このタイプが使われる小説は「実は主人公が犯人だった」というような展開が多いようです。

「悪意なき語り手」とは、その語り手・主人公が誤解や強い偏見をもっている、妄想だったなど、そもそもの認識が違うことを言い、作品によって様々なパターンがあります。

小説に限らず映画、マンガ、アニメ、ゲームなどを作る人達は、こういった手法も用いながら日々面白い作品を生み出しているのです。


叙述トリックは物語・作り話での手法。しかし、心なしかメディアやSNS上にもそんなことがちらほら見られるような気が…

「悪意のある語り手」にも「悪意なき語り手」にも騙されないよう、情報を得る時は気をつけないといけませんね。

皆さんはこのトリック、見破れますか?

投稿者: 麦ブログ

介護施設の事務員として働いてます。現在行政書士資格取得のため勉強中。

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