こんにちは、ムギです。
今回はドラッカーのマネジメントから「多角化のマネジメント」をテーマにお話しします。
企業が多角化するのは、順調に進んでいる時だけでなく、行き詰まっている時でも考えられることです。いずれの場合でも、そこから成功すれば戦略として正しかったことになるし、失敗すれば戦略ミスとなります。
だからこそ戦略を立てる段階でその選択が成功するか失敗するか分かりたいものです。
では、マネジメントの父、ピーター・F・ドラッカー先生に「多角化のマネジメント」を教わりましょう。
マネジメントにおいて、組織は多角化していないほどマネジメントしやすいというのが前提です。それは事業という意味でもそうですし、業務配分や役職分けにおいても単純化すれば組織は動きやすく、管理しやすくなります。
しかし、だからと言って高度に集中化した単一市場や単一企業が良いかと言えばそうではありません。単一化すればその分マンネリ化もしやすく、顧客からも飽きられやすい、リスクも集中するなどメリットばかりではありません。
適切な多角化は単一市場や単一企業に劣らない業績をもたらします。不適切な多角化は、不適切な事業に特化した単一市場や単一技術の企業並みの業績しかもたらしません。
多角化そのものが良い悪いではないということです。では、成功する多角化とは何でしょうか?
ピーター・ドラッカー先生は「多角化に成功する条件は、市場、技術、価値観の一致」と言います。そして多角化を調和させ、一体性を保つためには2つの方法があります。
1つは、”共通の市場”のもとに、事業、技術、製品系列、活動を統合し、それによって高度に多角化しつつ一体性を保つことです。
2つ目は、”共通の技術”のもとに、事業、市場、製品、製品ライン、活動を統合し、それによって高度に多角化しつつ一体性を保つことです。
”共通の市場”とは、企業側が判断する市場ではなく、顧客が判断するものです。ラジオやレコードプレーヤーの一流ブランドが、その技術をもってレンジや冷蔵庫の市場に進出したが、成功しなかったという例があります。顧客である主婦にとって居間と台所は別々の市場だったからです。
”共通の技術”は、上記の例のように技術が似かよっていればいいわけではなく、いくつかのポイントがあります。
①技術は現実のものでなければならない。
②技術は特有の卓越したものでなければならない。
③技術は付随的ではなく中核的でなければならない。
④戦略がなければならない。
⑤マーケティングについての知識と戦略がなければならない。
こういったポイントもあり、技術よりも市場の方が成功しやすいと言えます。そして市場か技術を軸にしない限り多角化は成功しないし、両方を同時に行うことは至難ともドラッカー先生は言います。
そして大事なことは、多角化したことにより価値観や仕事への熱意の差があってはいけないということです。どの事業にしても共通の姿勢、体質の一致が必要です。それがドラッカー先生のいう”価値観の一致”です。
現在事業について悩んでいる、別事業を展開してさらなる収益化を考えている方は、以上の点を踏まえて考えて見てください。
参考文献
