共倒れになる前に

こんにちは、ムギです。

今回は「認知症とは何か?」をテーマにお話しします。

皆さんは「2025年問題」についてご存じでしょうか?ニュースや新聞、はたまた都市伝説系のYouTuberなども取り上げることが多い問題ですね。

こちらは、2025年には団塊世代が75歳以上の後期高齢者に達する年です。そしてそこから厚生労働省の発表では、2025年に認知症高齢者が730万人にのぼるとされています。

また、認知症には認知症一歩手前のグレーゾーンと呼ばれる「軽度認知障害(MCI)」がありますが、こちらも含めると1,300万人を超えるとされ、高齢者の3人に1人は認知症またはMCIということになるそうです。

あと数年のうちに介護も医療業界も圧迫されていくだろうという問題もありますが、それ以上にいよいよ皆さんの身近な方にも関係していくおそれがあります。

「認知症」は、病名ではなく一連の”症状”を指す言葉です。さらに「アルツハイマー型」や「レビー小体型」などいくつかのタイプがあります。しかし、まずはそういった分類よりも「ただの年相応の物忘れ」という判断から「あれ、認知症かな?」と気づくことが大事です。

まず「認知症」の特徴として以下の3つの条件が揃うことで「認知症」と診断されます。

①脳の疾患
 脳が萎縮したり、血管のつまり・出血などの異変が起きる。

②認知機能が損なわれる
 物忘れが増え、時間・場所・人物が分からなくなったり、今までできていたことができなくなったりする。

③生活機能が損なわれる
 ①や②の結果、料理や買い物、お金の管理などができなくなり、生活に支障が出る。

「脳の何らかの疾患である」というのがただの「物忘れ」とは違うことです。これはMRI検査で脳の状態を確認すれば分かります。また、「長谷川式認知症スケール」と呼ばれる検査を受ければどの程度認知機能が低下しているかが分かります。

では、その認知機能が低下すると物忘れ以外にどのようなことが起きるのでしょうか。以下に具体例を紹介します。

  • 数分前のことを覚えておらず、何度も同じことを繰り返す
  • 「今日が何月何日か」「今、朝か夜か」など時間の認識ができなくなっている
  • 物盗られ妄想やひとり歩きなどが起きる
  • 「虫がいる」「知らない人がいる」などのリアルな幻視が現れる。
  • 「手が震える」「思うように歩けない」などの症状が現れる
  • うつ症状や無気力な状態が現れる
  • 急に怒りだしたり、急に泣き出すなど、感情の起伏が激しくなり、人が変わったようになる
  • 食べ物の嗜好が変化する        など

こういった症状が見られ、さらに継続して起こるようなら認知症を疑った方がいいでしょう。

しかし、自分の親が、妻が、夫が、いざこういった症状が見られても疑うことに抵抗があるでしょう。それはもちろん今まで普通に生活していたのですから。そして、それは本人も同じなのです。

それでも認知症をそのまま放置しても症状が進行するばかりです。

例えば何度注意しても同じことを繰り返す。逆にしつこく同じことで問いだたされ、しまいにはこっちが怒られる。同じ家に住んでいなくても一日に20回も50回も親から電話がかかってきたという方もいました。

こうしたことから家族との関係に亀裂が入り、最悪の事態に陥った例はいくつもあります。

そうならないために「介護サービス」があるのです。そして、その介護サービスを利用するためには「介護保険証」、つまりは「介護認定」が必要です。

だからこそ、「あれ、おかしいな」と思ったら、医師やお近くの地域包括支援センターに相談しましょう。

家族の絆を守るためにも、「認知症」「介護サービス」について正しい知識を身に付けることが肝心なのです。


参考文献

Amazon/「○×マンガで対応策がすぐわかる 身近な人が認知症になったら」佐藤眞一 監修 ねこまき マンガ

投稿者: 麦ブログ

介護施設の事務員として働いてます。現在行政書士資格取得のため勉強中。

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