こんにちは、ムギです。
今回は「未来に何を残せるか」をテーマにお話しします。
まず、皆さんに『接ぎ木をする老僧』という寓話を紹介します。
谷中の里に古びた寺があった。
寛永の頃、将軍とお供の者が鷹狩りの帰りにこの寺に立ち寄ると、80歳にもなる老僧が庭で接ぎ木をしていた。
それを見た将軍は笑ってその老僧に
「あなたは年老いているので、今、接ぎ木をしても、この木が大きくなるまで、命が続いているかどうかは分からないだろう。だから、そのように心をこめてやる必要はあるまい」と言った。
これに対し老僧は
「よく考えてください。今、接ぎ木をしておけば、後世の代になってどれもが大きく育っているでしょう。そうすれば、林も茂り、寺も何とかやっていけるでしょう。
私は寺のために考えてやっているのです。決して私一代のことだけを考えてやっているのではありません。」と答えた。
これを聞いた将軍は
「老僧が申すことは誠であり、もっともなことだ」と感心された。
「次世代のために行動する美しさ」を教える寓話です。
「後世」には来世や死語の世界を意味する「ごせ」と、後の世や後の世代を意味する「こうせい」という二つの読み方があります。自分自身の死後も気になるところですが、やはり考えるべきは自分がいなくなった後の世界。
自分が生きている間さえ良ければいいのではなく、その後の子供達の時代、さらにはその子供達の時代へと考えを巡らす。今ある世界はそういう考えをもった先人達のおかげでもあるのです。
それを考えたら、次の時代に”負の遺産”を残すことがどれだけ愚かなことか分かると思います。
今の情勢を見ると、次の時代に遺恨を残すようなことが起きています。目先の利益だけを求める人ばかりだと、この世界は長くは続きません。
現代という土壌に”種”を蒔くか、”毒”を蒔くか。
未来の子供達の笑顔を守るにはどうしたらいいか、その答えは明確なはずなのに…
