こんにちは、ムギです。今日は組織の経済学を勉強します。
今回は「情報が経済に与える影響とは?」をテーマにお話しします。
経営資源といえば人・モノ・金だけではありません。「情報」も重要な資源の一つです。隠れた名店というと響きはいいですが、存在を知られなければそもそもお客様は来ません。
情報は顧客側にとっても重要です。企業が売る商品を知ることもそうですが、企業の情報も知らない状況では、フェアな取引とは言い難いです。
ここで問題になってくるのが「アドバース・セレクション(adverse selection)」です。
アドバース・セレクションとは”逆淘汰・逆選択”という意味です。いわゆる「悪貨が良貨を駆逐する」状態を言います。
これを示す例えとして「アカロフのレモン市場」が使われます。この場合のレモンとは中古車を指します。
中古車の本当の価値は売り手にしか分かりません。だから買い手が本当の価値より高いと思えば、価値の高い中古車を売る正直な売り手は買ってもらいません。逆に価値が低い中古車をものすごく高いと虚偽する買い手は、上手く値下げして売ることが出来ます。そういったことが続けば、正直な売り手はどんどんいなくなり、虚偽をする売り手のみが残っていきます。結果的に買い手にとって悪い市場になってしまうのです。
これらは皆さんも利用する中古品販売店やメルカリなどもしかり、就職や人材派遣市場、保険市場などにも同様な問題が起きています。
相手は商品のことをよく知っているが自分は知らない。相手は自分のことを知っているが自分は相手のことを知らない。
こういったことで損したこと、間違った経験は皆さんもあるのではないでしょうか。
買い物や契約がネット上で出来る現代は、顔の見えないプレーヤー同士をいかに”見抜く”かが鍵となります。商品やサービスのどこを見て「本当の価値」を判断するか。怪しいところや不透明なところはないか。相手のどこを見てその人物や企業が信用に値すると判断するか。これには普段からの注意深い観察と経験が必要になり、簡単なものではありません。
一見誰も信用できなくなるような社会ですが、その反面、本当の価値に気づいてもらえれば誰でもチャンスが与えられている社会とも言えます。
昨今の音楽業界をみても、ネット上で作曲や歌い手として活動していた人が有名になる例がよくあります。本当の意味で正当に評価される時代になったとも言えます。
この新しい時代で実力を発揮できる人(企業)と出来ない人(企業)の大きな違いは自らの言葉で情報を発信し続けているかどうかではないでしょうか。輝ける人はやはり情報発信も怠っていません。自分の信念や考えは黙っていては伝わりません。
そしてそれは自分の言葉である必要があります。その情報発信に嘘・偽り・ごまかしがあれば最初は上手くいっててもいずれ破綻します。そういった嘘があるかどうかも現代ではすぐ見抜かれます。
時には謝罪が必要な場面もあるかもしれません。謝罪したことによる影響力は確かに大きいですが、自分の中に”正義”を持ち続け改心すれば、人は評価します。「人の噂も七十五日」です。
目先の利益に囚われず、”正直者”であってほしい。誰かのために、より大きな社会のために動く人達の情報は、決して埋もれることのない”原石”になるのです。
そして情報を探す側になったら、そういった”原石”を探してほしいと切に願います。

「本当に”正直者”はバカを見るのか」に4件のコメントがあります