こんにちは、ムギです。
前回の続きから「今こそ読みたい『銃・病原菌・鉄』」をお話しします。
『銃・病原菌・鉄』はジャレド・ダイアモンド氏著の「人類史の不均衡をもたらしたものは何か」を多視点から捉え、謎にせまったベストセラー本です。ビジネス名著としてお勧めされていますね。
タイトルである「銃・病原菌・鉄』を僕はこう解釈しました。
- 銃…強みの発明と普及
- 病原菌…逆境とそれに対する免疫力・抵抗策
- 鉄…資源の採集と活用
本書の概要と”銃”については前回の記事をご覧ください。
ここからは二つ目のキーワード”病原菌”についてお話しします。
現在も続く新型コロナウイルス感染拡大による被害は甚大なものです。多くの死者を出し、治癒後も後遺症を残し、新たな感染者を増やし、医療崩壊へと発展。人々の交流をストップし、経済活動にも大打撃を与える。その影響は私たちの暮らしを大きく変えてしまいました。
歴史を振り返っても、感染症による被害は多くの悲劇をもたらしました。今のような医療体制もなく、為すすべもなかったでしょう。
感染症の原因となるウイルスなどの病原菌は”宿主”となる生物に潜伏し、そこで増殖していきます。その宿主となるのは野生の動物はもちろん、家畜となる豚や牛、鳥などです。そのため感染症の多くは家畜と暮らすことの多いヨーロッパ諸国で流行したのです。
狩猟採集民族から農耕を始め、さらには動物の家畜化に成功したことでどこよりも先に発展していったヨーロッパ社会。家畜による恩恵を受けてきた反面、感染症とも隣り合わせの生活だったのです。
しかし、このような逆境の中にいるとやがて耐性がついてきます。免疫力がついて、同じ病気にかかりにくくなり、治りやすくなります。社会的に見ても、こういった感染拡大から研究し、医学や公衆衛生が進歩してきたことも事実です。それがまた他の国にはなかった思わぬ強さの要因となりました。
現代を見ても、ワクチン接種が進んだのはもちろん、マスクや手洗い・うがい、手指消毒などの習慣ができたことで、感染者数は大幅に減少しました。そして、テレワークなど新たな仕事スタイルを身に付け、経済活動が低迷した今日でも上手く活動している人達も多くいます。以前のようには戻らないと言われていますが、その新しいスタイルの良さに気づき、これからの常識が作られようとしています。
逆境は悲劇です。しかし、それにやられてしまう人と、それを乗り越えて成長する人がいます。果たしてそれは運の良し悪しなのでしょうか?
逆境は苦しみです。しかし、その中で自分のことだけを考え上手く生きている人と、そんな中でも他人を思いやり助け合う人もいます。果たしてどちらが正しい生き方なのでしょうか?
きっとどちらも正解であり、決めつけることはできないでしょう。しかし、逆境の中で強く生きられる人にはある共通点があります。それは「正しく恐れ、環境に適応する」ということです。
危機的状況で冷静さを失い、状況を正しく判断できず、正しい行動することができないとどうなるでしょうか?
普段ならしないミスをしてしまい、誤った情報に振り回され、さらにはその誤った情報を他人に流してしまう。そうすることで誤った行動を取り、他人も危険に追いやり、そして自分自身も危険に晒してしまいます。正しい判断ができなければ、逃げ遅れてしまったりすぐに行動に移せなかったりと、知らず知らずの内に大変なことになってしまいます。それは感染症だけでなく、地震などの自然災害や火事・事故・事件もそうです。
そして逆境という意味では責任が重い仕事や、ストレスの多い職場、苦しい家庭環境などでも同じことが言えます。受け入れることはできず、逃げられない状況かもしれません。しかし、そんな中でも”頭”と”心”だけはしっかり保っていれば、いつかどこかに道は開けていくでしょう。
「自分の苦しみを強みに変える。」
そこまでの過程には多くの葛藤もあります。しかし、それすらも強さに変えられるのはそのつらさとどれだけ向き合ってきたか、自分なりに考えてきたかが鍵になるのです。
”逆境に向き合い、正しく物事を知り、正しく判断する”
これが、どんな時代にも通用する強く生きるためのメソッドなのでしょう。
参考文献

「『銃・病原菌・鉄』から学ぶ②」への1件のフィードバック