こんにちは、ムギです。
今回は「今こそ読みたい『銃・病原菌・鉄』」をテーマにお話しします。
著者は生理学者・進化生物学者・生物地理学者であるジャレド・ダイアンド氏です。生物・地理だけでなく文化人類学・言語学などの良識の広い方だけに、壮大なスケールと多視点からの考察がとても面白かったです。
本書は歴史や地理、生物がメインですが、その考察や教訓をエッセンスとして捉え、皆さんの職場や環境にも応用することができます。そのため、ビジネス名著としても有名な一冊なのです。
この本の概要からお話しします。
タイトルでもある『銃・病原菌・鉄』とは、大航海時代、ヨーロッパの人々が新世界(アメリカ大陸)を植民地化できた直接の要因を表します。
スペインの征服者ピサロとインカ皇帝アタワルパ。ピサロには168名の部隊、アタワルパには8万もの兵士という差があり、さらには土地のことも地域住民のことも分からずという状況下。それなのになぜ歴史はピサロ率いる少数部隊の勝利に終わったのか?
そこからさらに「この世界の不均衡をもたらしたものは何か?」「なぜ現在の逆の歴史は起きなかったのか?」「民族に優劣の差はあるのか?」。それらの疑問を解くキーワードが「銃・病原菌・鉄」なのです。
そしてそれを裏付けるべく、人類史から始まり、環境の違いと社会の分化、地理的条件、食料、農耕、家畜などのあらゆる角度から見ていくのがこの本です。
ここからは僕なりの解釈と解説です。
キーワードでありタイトルでもある『銃・病原菌・鉄』をそれぞれこう解釈しました。
- 銃→強みの発明と普及
- 病原菌→逆境とそれに対する免疫力・抵抗策
- 鉄→資源の採集と活用
”銃”とは「ずば抜けた強み」であり、それにより状況が大きく変わるほどの影響力のあるものを指します。銃だけでなく自動車の普及、コンビニの登場、Apple社のiPhoneなどでしょうか。そして今後はIoTやAIが台頭していくと予想されます。
そういったものをどこよりも早く、精度高く、独占して発明できれば、その国や企業は優位に立てます。だからこそ各国で研究機関や企業に投資されているのです。
国や企業は研究や発明をするために、優秀なエンジニアや学者を集めてプロジェクトチームを作りますね。しかし、優秀な人を集めただけで最上の結果が出るとは限りません。
ただアイデアを出すことを急かしてはいけません。良いアイデアを出すにはその人達の観察力と思考力が必要です。それらを存分に発揮するためにはやはり”時間”と”環境”が重要なのです。
ビジネスにおいても社員のアイデアを産み出しやすい環境を作ることこそ、企業の成長には欠かせません。しかし、何かと見落とされている企業が多いのが現状ではないでしょうか。
前例のないことをすれば当然失敗の量も増えていきます。捨て銭のようになることもあるでしょう。この失敗は必要なモノか無駄なモノか見極めるのは難しい判断です。人は投資したものほど捨てづらくなりますので、タイミングを見誤らないようにしたいものです。
その時の判断材料としてポイントになるのは小さなアイデアとその実行度でしょう。普段からの改良や工夫を積み上げていくことこそ王道であり、一番の近道です。
繰り返しになりますが、そのためには普段から仕事している人の意識と、それが産み出されやすい環境になっているかがポイントです。
仕事や人に優劣をつける前に、日頃からの改善努力を怠らないようにしたいものです。
次回はキーワードの残り二つ(病原菌、鉄)を解説していきます。
参考文献

「『銃・病原菌・鉄』から学ぶ①」に2件のコメントがあります