こんにちは、ムギです。
今日は『介護現場のあるべき姿』をテーマにお話しします。
介護業界にも携わるようになってから1年ほど経ちました。ご利用者や職員だけでなく、ケアマネジャーや医師、市の役員や利用者の家族など様々な人達と関わるようになりました。多くの人が一人の利用者を支えている仕組みになっているんだと実感します。
総人口に対する65歳以上の割合を示す高齢化率。7%で高齢化社会、14%で高齢社会、そして21%以上で超高齢社会。日本は2020年時点で28.7%。”超高齢社会”であり、今後さらにその数字は増えていきます。
「介護職」が求められるようになった背景にはその”超高齢社会”だけでなく、核家族化、少子化、さらには医療の発達により寿命が延びたこともあります。働いて生活を支えつつ、家族だけで年老いた親の介護をすることはほぼ不可能になりつつあります。これは他人事ではなく、もはや誰しも関わることです。より一層の福祉の発展が求められています。
別の観点から考えると、AIなどの技術発達や人工減少で多くの業界が衰退すると言われる昨今、介護業界はますます発展していく分野ではないでしょうか。最近では、業務効率化や負担軽減を目的にデータベースやロボットなどの新技術も導入されています。福祉用具もどんどん進化していっています。
人材の観点からみても多くの需要があります。介護業界の募集は常にあり、他業種から転職してくる方々もいます。その一方で気合いを入れて資格まで取ったにも関わらず転職してしまう人もいます。実際に現場を体験して挫折する人も見ます。逆に何で介護士になれたのか不思議な人が残っていたりします。
現在介護保険制度が掲げる理念として「利用者主体、自立支援、社会保険方式」があります。利用者が自分らしく生きるため、自立した生活を送れるようにするため社会全体で支えていきましょうといったことが目的ですが、理想論で済ませてしまう人も多くいます。
いつの間にか利用者を無視して自分達の仕事のしやすさだけを求めてしまう人の何と多いこと。その反面、利用者に尽くしすぎて疲弊してしまう介護者も多くいます。現実の問題は数えきれません。
ただ、介護業界に入って共通してこれは大事だと思ったのが「人にやさしくなる」ことです。当たり前が、一番難しい。
介護者は利用者に対し「面倒を見てやってる」。利用者や家族からは「金を払ってやってる」。本来上下関係などなく対等です。特に介護者は人生の先輩である利用者に対し、認知症であるなしに関わらず”一人の人間”として接しなければならないはずです。その姿が「未来の自分」であることも忘れてはいけません。逆に利用者や家族は介護者を思い通りに動かそうなんて考えないでください。介護者は「使用人」でも「召し使い」でもありません。医師や看護師のように、”介護”に関するプロフェッショナルが”介護士”なのです。
お互いに尊重し合えたなら、介護離職や介護現場での虐待も少なくなるでしょう。現在介護の現場に携わっている人もこれから携わろうとしている人も、介護サービスを受けている人も受けようとする人も、介護サービスを受けてもらっている人も受けてもらおうとする人もそこを忘れてはいけません。
2009年高齢社会を良くする女性の会 理事長の樋口 恵子さんは「介護は人間しかしない、他の動物は決してしない営みです。ですから、介護することは人間の証明です」とおっしゃいました。
男性も女性も、古くから(文献によれば江戸時代から)介護を生活の中でしていきました。それを恥ずかしいと思ったり、大袈裟に褒め称えることでもないのです。
人として人らしい行いが自然にできる”真人間”でありたいと僕も思います。
これから介護の仕事をしたい、転職したいと考えている方は、資格取得も大事ですが、一番大切なところを持って挑んでほしいというのが、僕からのお願いです。
参考文献
