こんにちは、ムギです。
今回は「正しい”嫌われる勇気”とは」をテーマにお話しします。
皆さんは『嫌われる勇気』という本を読んだことはありますか?心理学者のアルフレッド・アドラー先生の「個人心理学」について書かれたベストセラーになった本です。この著書からアドラーの名前を聞いたという方もいると思います。
著者はそのアドラー先生ではなく、岸見 一郎氏と古賀 史健氏です。正確に言えば、哲学者の岸見 一郎氏の『アドラー心理学入門』を元に古賀 史健氏が「とある哲人と青年の対談」という形で本にまとめたのがこの著書です。
そのため古賀氏もあとがきで書かれていますが、アドラー心理学というよりは「岸見アドラー学」というのが実際の内容です。読んだことがある方、お気づきでしたか?
とはいえ自己啓発の分野でロングセラーとなっている本書。時代がこういうものを求めていたということなのでしょう。
その要点をまとめます。
○人のすべての悩みは「人間関係」である
○今の自分は過去の「原因」ではなく自分自身の「目的」により形成される
→変えられないものに執着するのではなく、「変えられるもの」を直視する
○コンプレックス(劣等、優越)を克服するには「共同体感覚(私とあなた)」を持つことが大切
→そのためには自己肯定ではなく「自己受容」と「他者貢献」をする
○人にはそれぞれ「人生の課題(仕事、交友、愛)」がある
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”自分がどう生きるかを選ぶのは自分”
いくつかキーワードも挙げましたが、興味を持った方は実際に本を読んでください。ちなみに私は、アドラー先生に興味を持った方なら『生きるために大切なこと』という本をおすすめします。上記に挙げた内容も記載されてますし、何よりアドラー先生自身が書いているものの翻訳ですので説得力が違います。
「嫌われる勇気」とは結局何なのかというと「あらゆる人から好かれる人生」より「自分のことを嫌っている人がいる人生」を選択した方が自由であり、そのためには”勇気”が必要だということです。他者がどう思うかは「他者の課題」であり、そこを切り離したことで「嫌われる勇気」を手に入れ、さらには「幸せになる勇気」を持つといいます。
しかし、それだけだと悩み苦しんでいる人にとっては厳しい主張に感じ、逆に悩んでない人が読んだら「あいつの苦しんでいる様子は甘えなんだね」と都合よく捉えてしまいます。
アドラー先生は相談者とカウンセリングしながら自身の心理学的考えを話していたそうです。本来は対話があってのものを上記のようにテキスト化すると「じゃあ、この時はどうなの?」という疑問が浮かんできます。
だからこそ著者は『嫌われる勇気』を対談形式にしたそうですが、私自身の意見としてはそれにより却って話が込み入っていると感じました。長い対談が行われていることにより細かいところまで分かる反面、何度も読み返さないときちんと理解できないようになっていると私は思いました。
本書に出てくる青年は謂わば読者の気持ちの代弁者であり、青年と同じような悩みと性格をしている人にとってはドンピシャに分かるでしょう。しかし、皆が同じではないので共感しづらいところに理解のしにくさがあると考えます。
アドラー心理学において一番大切な主張は”間違いは自分で修正できる”ということです。
自分がコンプレックスとして感じていた容姿・頭脳・性格・家族・トラウマは確かに変えられません。しかし、それで未来が決まるわけではありません。”今”に対する見方が変われば、過去はそのままでも”未来”を変えることができるのです。
では「嫌われる」ことを肯定するのはいいのでしょうか?

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