”超競争時代”の流れに乗る

こんにちは、ムギです。今年もしっかり経営学の勉強をしていきます。

今回は「ハイパーコンペティション」をテーマにお話します。

「ハイパーコンペティション(Hypercompetition)」とは市場の変化に合わせて戦略を動かし続けなければ企業のもつ競争優位性が消えてしまう特性を言います。「超競争、過当競争」とも訳されます。

ハイパーコンペティションを理解するために僕の以前の記事でも取り上げたSCP理論をまず理解する必要があります。SCP理論を大まかに説明すると「この世には構造的に儲かる業界と儲からない業界がある」というものです。

しかし、これには基本となる想定があります。

まず一つは「業界という枠組みが存在する」ということ。もう一つは「一度ユニークなポジションを築けばある程度安定して高い業績が上げられる」ということです。

業界と言えば第1次産業、2次産業、3次産業という大きな枠組みから、金融業、自動車産業、小売り業、航空業、食品産業などに分けることができます。

SCP理論が通じていた時代はその業界内での競争でした。だからこそ、その業界内で際立った特徴(商品のクオリティ、サービス形態、コスパ、ターゲットの客層など)があるところに消費が集まりました。

しかし商品が満ち溢れ、経済成長が低迷し、世帯ごとの収入が減ってくれば、消費も減少。そうなると、これまでの業界内だけでの競争では少ないパイを分け合うような状態になります。

そうなってくると、業界の垣根を越えて違う業種にも着手したり、今まであったものをミックスして新しいものを生み出す土壌が出来上がります。これにテクノロジーの発展が合わさって出来たのがUberやAirbnbなどです。

これらの新業態が出てくると、既存の業種の需要は減少、さらには要らなくなるといったことが起きます。既存の業種は変革するか、倒産するかを迫られるのです。このような状態こそ”ハイパーコンペティション”なのです。

このハイパーコンペティションも今に始まった話ではありません。しかし、多くの企業が業績が悪化しているにも関わらず、現状維持を選択していました。そしてその結果、今回の新型コロナ感染拡大によって順応できないところが大打撃をくらったのです。

これに対応できるのはKPIやPDCAサイクル、OODAループのような経営戦略ではありません。より大きく思いきったことが必要です。それが「ダイナミック・ケイパビリティ」です。

「ダイナミック・ケイパビリティ(Dynamic capabilities)」とは”環境の変化を素早く察知し、それに合わせて企業の経営資源を素早く組み合わせ直す”経営能力のことを言います。

ハイパーコンペティション時代になり、先行きがますます見通せない経済になっています。その中でも変化を逸早く察知し、人・モノ・金、さらにはブランドなどのリソース(経営資源)をたえず、そしてダイナミック(動的)に組み合わせ直すことが求められます。

簡単なことではありません。どちらかというと経営陣、マネジメントする側での決断が主体でしょう。しかし、大きい企業ほどそういった動きは出来ないものです。

まずは今自分達が持っている経営資源をまとめるのが先決でしょう。その中で必要なもの、自社の強み、大切にしているものを整理し、そうでないものを捨てる・辞めることも頭に入れないといけません。取捨選択や断捨離といったことは経営にも当然必要です。

それが出来てからの戦略ではないでしょうか?まとめてあるからこそ、必要なときに動かせるのです。

今から100年前の間の歴史をみてもいろんなことがありました。戦争、経済危機、震災、自然災害、疫病等…。しかし、その中であっても生き残った企業があります。そういった企業に共通するのは、希望を忘れず、その時々で変革していったことです。

今も乗り越えられないということはないはずです。

彼を知り己を知れば、百戦して殆(あや)うからず

『孫子の兵法』の一文ですが、今もなお心に響きます。

先行きの見えない現代こそ、どんな時代になっても通ずる原理原則を学び、必要に応じて変わっていく勇気を持つことが大切なのではないでしょうか。


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投稿者: ムギ

介護施設の事務員をやってる30代男です。商業高校卒業後、調理師専門学校入学、調理師としてホテルのフランス料理レストランに勤務。その後、地元のレストラン、漬け物工場、回転寿司屋、ステーキ屋と働き現在の職に転職しました。現在は介護福祉士の資格取得のため勉強中です。

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