こんにちは、ムギです。
今回は「集団的浅慮をどう防ぐか?」をテーマにお話します。
時折ニュースや新聞を見ていると政治家や議員の失言や失策を目にします。皆さんも国民や消費者のことを無視した発言や政策に怒りを感じたこともあるでしょう。
富裕層や家系というのもあると思いますが、難関な試験に合格するほど優秀な人達のはず。所謂エリート層の人達が、国民の求めているものが分からず、的はずれなことを言い、過った行いをするのはなぜでしょうか?
その原因として僕は、今回のテーマである「集団的浅慮」なのではないかと考えます。
集団的浅慮とは、チームで考えた結論が、個人で考えたものより非合理で愚かなものとなってしまう傾向のことを言います。これはアメリカの心理学者アーヴィング・ジャニスが提唱しました。
冒頭は政治家や公務員のことを述べましたが、集団的浅慮はチームなら大小に関わらず現れます。つまりは皆さんの勤めている企業でも起こりうることです。身に覚えはありませんか?
本社からの通達や政策に「現場の意見を無視してる」「そんなの無理だよ」と苛立ちを感じたことはありませんか?「何の意味があるの?」と疑問に思ったことはありませんか?
管理職や役員になるのだから現場でも成果を挙げてきたような優秀な人達のはずです。中には役員になって現場重視の企業にする、会社を変えると意気込んでいた人もいるでしょう。それなのになぜ役員になった途端埋もれてしまうのでしょうか?
集団的浅慮の起こる原因をいくつか挙げてみます。
- 周囲の空気を読んで自分の意見を言わない(自己検閲)
- 本心は反対でもだれもそれを表明しない(表面上の意見の一致)
- チームの理念や大義などを優先する
- 反対者に圧力をかける存在がいる
- その他の意見に従ってしまう(同調圧力)
- メンバーが自信過剰になる
これらは皆さんの日常でも見かけませんか?仕事、家庭、学校、サークル。人が集まって何かやろうとすると大抵起こりうることではないでしょうか。この日常でも起こっていることが、ビジネスで、そして政界であっても起こり、その問題や苦労をすべて皆さんに与えられているのです。
これをしょうがないことだと思うでしょうか?理不尽なことだと思いますか?
肝心なのはこれを”どういう問題なのか”と正しく捉えることです。
前提として誰もが自分の周囲を良くしよう、会社の業績を良くしよう、社会を良くしようと考えています。そして、そのために何をすればいいかも分かっています。
しかし、これが集団で考えようとすると思考を停止してしまいます。そして、自分の考えと違うことを分かっていながらそのまま行動しています。そして、自分が望んでいない方向へ進んでいくのです。
よく考えてみると、可笑しなことですよね。しかし、それを可笑しいとも思わずに仕事する人のなんて多いことでしょう。
誰かがNOと言わないのが問題ではありません。
あなたがNOと言えないことが問題なのです。
秩序を重んじることも大切です。いつも不平不満や自己主張ばかり言う人がいると、うるさく感じるだけでなく、周りに迷惑を被られます。結局その人の言う通りにするしかなくなります。それも結局は集団的浅慮です。
しかし、意見を面と向かって言えないのはそれと同じ位迷惑が被られ、最終的に自分に返ってきます。「あの時言えば良かった」と後悔したまま我慢し続けなければいけません。
そしてもう一つ、あなたが他人の意見を聞くことも同じくらい大切です。例えそれが納得できなかったとしても、そこで否定をすればせっかくのチャンスやアイデアを潰してしまうかもしれません。そしてこれから先そんなアイデアはもう出ないかもしれません。その内に他の誰かやライバル企業がそのアイデアで成功するかもしれません。
NOを言い、NOを聞く
どちらも耳が痛く、許容するには勇気がいります。しかし、あなたが今のチームを、会社を、そして社会を良しとしていないのであれば、あなたに一番必要なのは、その勇気なのではないでしょうか。
