仮面の中の葛藤

こんにちは、ムギです。

今回は「今年の特撮ヒーロー:仮面ライダー編」についてお話しします。趣味についての記事です。

2019年9月、令和1号ライダーとして始まった「仮面ライダーゼロワン」も平成からのバトンタッチとしてかなりのプレッシャーがあったと思いますが、好調なスタートを切りました。しかし、物語も半分を切ったころコロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言があり、思うように撮影ができなくなります。5話分ほど短くなってしまいましたね。

フレッシュなスタートを切った「魔進戦隊キラメイジャー」も放送開始早々影響を与えられます。なんと主人公のレッドがコロナウイルスに感染してしまうというニュースが流れます。一時はどうなるのかと心配になってしまいました。

他の番組でもそうですが、ロケが思うように出来なくなり、多数が集まれないご時世になり、等身大ヒーローである仮面ライダーも戦隊ものも本当に厳しい状況だと窺えます。

ゼロワンから受け継いだ「仮面ライダーセイバー」もまたその影響を受けているように見えます。CGを多用し、作品のテンポを早くして戦闘や謎解きメインのようなスタイルにしていますが、賛否両論あります。

ライダーが多数でるのはいいですが、ドラマパートがどうにも短く感じられ登場人物に感情移入出来ないといった感想が見られます。先程言ったロケや大人数での撮影の問題かと思いきや、それだけでもなさそうです。

YouTubeで考察動画を出している方がいますので、こういった方のを合わせて観ると面白いですが、逆に言ってしまえば補足動画を見ないと分からないというのもどうかと思います。

もう一つ気になるのは最近のオモチャの販売スピードです。平成ライダー2期からそうですが、変身アイテムや強化アイテムをどんどん増やす最近のやり方に疑問を感じます。

特にレジェンドと銘打った平成ライダーとの関連アイテムは「いつまでやるの?」と思います。少なくともレジェンドアイテムとして20は出るのですから、全体的なアイテムの数はさらに増えます。

ウルトラマンも昭和からのヒーローと現在のヒーローと関連したアイテムが出ていますがリスペクトの仕方が違います。

ウルトラマンという特性もあるかもしれませんが、ウルトラマンは基本的に世界(平行世界)が繋がっています。だからこそ、過去作品のウルトラマンや怪獣が出ても違和感はありません。

ファンとしては当時観ていたのを今のウルトラ作品の中で子供と観ることに喜びを感じます。また、最近の「ウルトラマンZ」では「ウルトラQ」のオマージュ作品がいくつか出て、リアルタイムで観ていた方にとっても、初めて観る世代にとっても新鮮さを感じます。

しかし、仮面ライダーではそれができません。作品毎で敵も違えば作品の雰囲気も違うからでしょう。映画では過去作ライダーとの共演がありますが、それでも違和感を感じます。

ただ、それは過去作との共演やオマージュが難しいだけで、その作品が面白ければファンは付きます。そのファンが離れているのはやはり作品自体の構造的な問題を無視はできません。ファンが離れている原因としてテーマ性のブレがあるのではないでしょうか。

初代仮面ライダーの作品のテーマ、さらには石ノ森章太郎の原作のテーマとしては「同族殺しのジレンマ」「敵と同じ力で戦うことの苦悩」です。仮面ライダーはもとはショッカーが作った改造人間です。

なぜ仮面を被っているのか?なぜライダーなのか?それぞれ理由があります。だからこそ、昭和ライダーにはシリアスな雰囲気が強かったのです。平成でも、クウガとアギトはその原作のテーマ性が感じられました。

しかし、時代の流れでしょう。子供に悪影響を与えるとして残酷描写や暴力シーンはカット、さらには戦隊もののように毎年今までにない設定のライダーを作ろうという葛藤。そういった流れの中で平成初期と平成2期、さらには令和ライダーは別物へと変わってきました。

バイクの規制もあるのでしょうが、バイクアクションシーンは最初の数話のみ。仮面を付けててバイクを持っていれば「仮面ライダー」。先程いったテーマ性がぶれてきているのと合わさり、正直視聴者としては「仮面ライダー」を観ている感じがしなくなっています。とりあえず「仮面ライダー」と言えばいいという風潮に疑問を感じます。

個人的には、昭和ライダーや平成ライダーのリメイク・続編をいれてもいいのかなと思います(BLACK RXの続編なんかあるとすごく嬉しい)。完全大人向けに作った「アマゾン」まではいかなくても、それを現代向けに現代の技術で作っても面白そうです。

アクション、特撮、そしてドラマがきちんと作られた作品を望みます。こらからの「仮面ライダーセイバー」にも期待していきましょう。

そんな中、12月に公開された「劇場版 仮面ライダーゼロワン」はこの作品の真の最終回ということもあり、ずっとゼロワンを応援してきた人達が納得する内容になっているようです。このご時世なのでなかなか映画館には行けませんが、早く観たいです。

子供がメインの特撮ヒーローではありますが、それを作るのは昔、仮面ライダーを観て育った大人達です。この大人と子供が二人三脚で現代のヒーロー像を作っていく。これこそが特撮の魅力であり、忘れてほしくない”魂”だと僕は思っています。

投稿者: ムギ

介護施設の事務員をやってる30代男です。商業高校卒業後、調理師専門学校入学、調理師としてホテルのフランス料理レストランに勤務。その後、地元のレストラン、漬け物工場、回転寿司屋、ステーキ屋と働き現在の職に転職しました。現在は介護福祉士の資格取得のため勉強中です。

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