リーダーに必要な”決断力”とは?

こんにちは、ムギです。

今回は「決断と考察とバランス」をテーマにお話しします。

リーダーに必要な資質は様々ですが、その中でもやはり”決断力”というのは部下から見ても会社から見ても求められる能力ではないでしょうか。

逆を考えれば分かると思いますが、皆の意見を聞きすぎてなかなか決められない優柔不断型のリーダーに付いていった部下は不安にななるでしょう。会社からみても、上司や部下の顔色ばかりを気にするような人には大切なことは任せられません。

ただこの”決断力”というのを取り違えているリーダーにつくと周囲の人達は大変になります。

まず理解して欲しいのは「決断力がある」ことと「判断能力が高い」ことは違います。

判断能力という言葉の意味は「物事を正しく認識し、評価する能力」のことです。この言葉は主に認知症や精神疾患の患者に「判断能力があるか?」などのように使われます。

一方決断力は「自分の意志をもってはっきり決めること」です。決断力のある人は親の意見、皆と同じこと、上司の言いつけで決めるのではなく、自分の意見・判断を言うことができ、それに対し責任を持てます。

しかし、自分は決断力があると勘違いしているリーダーには、判断能力である「正しく認識し評価する」ことが抜けていることがあります。要は「何でも自分で決めたがる」リーダーになっているのです。

「何でも」というのは自分の専門分野や熟知している範疇とそれ以外のことを表します。時にそれが管理職と現場という分かれ方もあるでしょう。

上司の立場上”決める”ことが仕事になります。現場のスタッフによってやり方が違うことが問題になる時は、上司や会社がコレと決めてマニュアル化することも必要です。

しかし、マニュアルを作るにしても決める側の上司がそのことに対し熟知していてかつ効率なやり方、より良い方法を知っていることが前提条件になります。それを考えずにただ「じゃあ、コレ」では自分の”無知”をさらすことになります。

一般的に”即決”は遅いことよりも良いです。孫子も「兵は拙速なるを聞くも、未だ巧久なるをみざるなり(まずくとも素早く切り上げるというのはあるが、うまくて長引くという例はまだない)」と書いています。「とりあえずやってみよう」と言って周囲を動かすのも必要な時もあるでしょう。

しかし孫子は「国の師に貧なるは、遠き者に遠く輸せばなり(遠征して遠くに運べば民衆は貧しくなる)」とも書いています。自分の手の届かない範疇、不得意分野に無理に首を突っ込めば下の者が苦しくなるということです。これも自分の”無知””無能”をさらすことになります。

それでも上司として決めなければならない時があるでしょう。そういう時はそのことに対し熟知している現場の人間やその道のプロに話を聞いて素直に教えを請えばいいのです。当たり前なことですね。しかしこれをやらず、さも自分は知っているように話している人を皆さんは見たことありませんか?そして、自分はそうなっていませんか?

本当に決断力のある人はどこかで必ず”熟考する”時間を作っています。

「熟考する」というのは普段から現場を視ることもそう、専門分野の本を読んだり講習会を受けることもそう、他の人の意見や世間の意見を聞くこともそう。一般的な方法だけでなく昔からのやり方や流行を探るのもそう。

実際に自分で行ってみて「何が問題か」を探るのもそう、「どうやったらより良くなるか」を調べるのもそう、「こうしたら良くなるのでは」と頭の中でシュミレーションするのもそうです。

こういった考え方のプロセスはPDCAサイクルやOODAループを参考にするといいでしょう。僕の以前書いた記事『目標を達成するのは「目的」か?』も見て頂けたら幸いです。

避難訓練や災害対策もそうですが、「もし今非常事態が起きたらどうするか」を考えていなければいざ起きたときにパニックになります。仕事上のトラブル、家庭の問題も同じです。

相談してすぐに解決してくれる人というのは普段から人の話を聞き、かつ多くの情報を持っており、そこから最適な方法を選んでいるのです。こういう人は家に居るときも休みの日でも仕事のことを考えています。

やはり選択するにはそれだけの考察する時間と場が必要なのです。重要度が増せばそれだけ熟考する時間も多くなります。その場だけの浅はかな考えや直感だけに頼れば後悔することも多くなるでしょう。メンバーの不満が溜まれば結果も出なくなり、ますます問題を増やしてしまいます。

考察する時は自分一人の考えだけでなく、現場の意見や同業者の意見も聞きましょう。時には部下の判断に任せるというのも決断です。ただし、同じ人にいつも聞いていたら周りから「あの人ばかり」と贔屓しているように見られますので注意です。そういったバランスも考えないといけませんね。

そして決めたことに対して自分で責任を持つ。これが本当の”決断力に優れた”リーダーなのです。

よく聞き、よく見て、よく動く。

言葉にすると簡単ですが、いかにこれが難しいことか。

リーダーである以上、周囲から見られていない所での勉強や考察する時間を惜しんではいては、務まるものではありません。

投稿者: ムギ

介護施設の事務員をやってる30代男です。商業高校卒業後、調理師専門学校入学、調理師としてホテルのフランス料理レストランに勤務。その後、地元のレストラン、漬け物工場、回転寿司屋、ステーキ屋と働き現在の職に転職しました。現在は介護福祉士の資格取得のため勉強中です。

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