こんにちは、ムギです。
今回は経営学の一分野である「リーダーシップ論」をテーマにお話しします。
経営学においてもどのようなリーダーが必要か、リーダーとして何が必要かなど論じられています。経営学でいうところのリーダーとは経営者、社長、マネージャー、店長などの管理職のことです。さらには課長、係長、プロジェクトリーダー、バイトリーダーなども含まれます。少なくとも二人以上をまとめる時には仕切り役が必要になります。
当然皆がリーダーになれるわけではありません。社員が昇進によってリーダーになる場合がほとんどですが、なりたくてなる人も少ないでしょう。本当はやりたくないけど会社の指示でなる人もいるでしょう。多数決や話し合いで決まった人も、消去法で決まった人もいるでしょう。
このように自分はリーダーは向いてないと思いながらも仕事としてやらなければならない人も多くいるでしょう。そういう方のために自己啓発があるのです。また、リーダーになりたくてなった人も、思うように人が動いてくれない、成果が出てこないなどの悩みをもった時に読むのではないでしょうか?
悩みが多いのはその分責任があるからであり、企業にとって重要なポジションだからです。マキアヴェッリの言葉を借りれば、リーダーの”力量”によって企業の利益や成果が変わり、企業の”運命”を任されるわけです。
だからこそ、リーダーになる人物にはその仕事における技術や知識だけでなく、幅広い”教養”を身に付けて欲しいものです。
とはいえ、様々な人がリーダーについて言及していて結局どれが正しいのか分からない人もいるでしょう。中には矛盾しているように見える意見もあります。
リーダーに向いてないと感じている人の中には自分は人に厳しいことが言えないと思っている人もいます。逆にやさしい言葉を人にかけられないという人もいます。利益よりも従業員のやりがいを重視したいという人もいるでしょう。
リーダーとて人間である以上その性格や考え方も十人十色。それをこのやり方が一番正しいと決められるのでしょうか?
リーダーシップ論も考え方の違いがあります。大きく分けて資質論、類型論、状況論の3つあります。
資質論は指導者にふさわしい資質(trait)があるとする考えです。管理原則を提唱したファヨールは管理に必要な能力として①肉体的な資質②知的な資質③道徳的な資質④一般教養⑤専門知識⑥経験の6つが必要としています。
類型論は、リーダーシップ・スタイル(リーダーがとる行動の類型)によって有効性に差があるとする考えです。リッカートのシステム1(権威主義的)~4(集団参加的)の類型、ブレークとムートンのマネジリアル・グリッドがそれにあたります。マネジリアル・グリットは横軸を「業績に対する関心」と、縦軸を「人間に対する関心」として分類しています。
状況論は有効なリーダーシップが実現する状況を重視する考えです。苦手な同僚の評価の仕方と状況統制力で見るフィードラー理論、ハーシーとブランチャードの「メンバーの成熟度」を条件変数とする「SL理論」などがあたります。
もちろんこれらのどれが一番正しいという答えは未だ出ていません。会社の方針、現場の状況、チームのメンバーはそれぞれ。その中で、今の自分・そのメンバーにあったやり方を考えるしかないのです。
そして、それぞれ理想のリーダー像があるでしょう。部下として仕事している時には、「あの上司ならついていきたい」「自分もああなりたい」と思った人がいるでしょう。それは現実に会ってなくても、Twitterでフォローしている有名人や小説などの空想の人物でも構いません。
そういった理想に少しでも近づけるよう、自分のやり方を客観的に判断できるようにしたいものです。先程の理論もそのためにあります。
それは一種の戒めでもあります。「ああいう上司は嫌だ」「あんなリーダーはダメだ」と思う人にいつの間にか自分が同じようになっていることが多くあります。かなり気をつけないと自分も嫌な上司になりがちです。
良いリーダーであり続けるには、精神面・技術面・知識面ともに向上し続けることが大切なのです。
次回から今日紹介したそれぞれの理論について話したいと思います。
