その業界は儲かってますか?

こんにちは、ムギです。

今回は「SCP理論」をテーマにお話しします。本来はMBAで習うような難しい内容ですが、僕のblogはあくまで経営学入門としていますので、要点だけまとめています。このSCP理論のおおまかなイメージをつかんで頂けたら幸いです。

SCP理論は”structure-conduct-performance”(構造ー遂行ー業績)の略称です。ある産業が儲かる構造になっているかどうか、そのメカニズムを体系化したものがSCPです。

経済学の産業組織論(industrial organization)を根本としていることから”IO Theory”とも呼ばれ、その後ハーバード大学教授のマイケル・ポーターによって「経営学のSCP」へと昇華しました。これだけ聞いてもピンと来ないかもしれませんね。

「ファイブ・フォース」は名前だけなら聞いたことある人もいるかもしれませんが、これもポーターが考案したSCP理論のフレームワークです。しかし今回はその源流を理論から学びます。

儲かっているかいないかは株主資本利益率(ROE)を見ます。投入した資産や資本が生み出した利益率のことです。よく財務分析の収益性を見るために使われます。

収益性に影響を与える要因としては業界の規模、成長性、需要の動向が一般的です。しかし、それだけでは本当にその産業が儲かっている分かりません。

SCPを理解する上で重要なことは「完全競争(perfect competition)」という概念です。条件は5つあります。


条件1 ー 市場に無数の小さな企業がいて、どの企業も市場価格に影響を与えられない

条件2 ー その市場に他企業が新しく参入する際の障壁(コスト)がない。その市場から撤退する障壁もない

条件3 ー 企業の提供する製品・サービスが、同業他社と同質である。すなわち、差別化がされていない。

条件4 ー 製品・サービスを作るための経営資源(技術・人材など)が他企業にコストなく移動できる。

条件5 ー ある企業の製品・サービスの完全な情報を顧客・同業他社が持っている


この状態は謂わば、「企業の超過利潤がゼロ」「企業が何とかギリギリやっていけるだけの利益しかあげられない」ということです。

そしてその反対にあるのが「完全独占」であり、多くの企業はこの完全競争と完全独占の狭間にあります。以前の記事『競争のない社会』でもお話ししたところです。

自分の業界の立ち位置を理解し、その上で収益をあげるためには、独占に寄っていくことになります。だからこそ多くの企業は差別化戦略やネットワーク効果を図っているのです。先程の5つの条件を反転させていけば、イメージがつきやすいでしょう。

こういった知識や理論は転職やキャリアアップを考える上でも参考になります。稼ぐことを目的とした場合、どの業界に波がきているのかを見極めるのも重要になります。そして、見極めた上で自分がいる業界、企業をどうするかを考えるきっかけになります。

自分の仕事を一つに決めて進むのもありますが、世の中それだけが正解ではありません。

自分の好きなことをするため、はたまた家族を養うために稼ぐことを目的とするのも正解です。そういう方達にこそ、SCP理論のような思考は必要になってきます。

僕の記事でも、SCP理論に関わる知識を少しずつ話しを広げながら紹介していこうと思います。

ぜひ、これを機会に勉強してみてください。

投稿者: ムギ

介護施設の事務員をやってる30代男です。商業高校卒業後、調理師専門学校入学、調理師としてホテルのフランス料理レストランに勤務。その後、地元のレストラン、漬け物工場、回転寿司屋、ステーキ屋と働き現在の職に転職しました。現在は介護福祉士の資格取得のため勉強中です。

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