こんにちは、ムギです。今日も経営学の勉強をします。
今回は「ジョブ・ローテーション」をテーマにお話しします。
入社したてのころは誰もが早く業務を覚えよう、できるようになろうと努力します。しばらくして大まかなことを覚えたら、一つのポジションを任されます。最初のうちはドギマギしていたものが、何ヵ月かすればある程度できるようになります。
さて、ここからが分かれ道になります。ずっとそのポジションを任されるか、違うポジションのことを教わるか。職種によっても様々で、正社員とパートタイマーでも扱いは違うでしょう。
時給が上がらないのなら、そこまで覚えなくてもいい。自分はいろいろできるのだから他のアルバイトより優遇されていい。社員ならパートタイマーにさせればいいからその仕事はできなくてもいい。果たしてそれでいいのでしょうか?
仕事を覚える、できるようにする、成長する上で大事な観点が「ジョブ・ローテーション」です。特に企業側が従業員を教育するときに使います。
ジョブ・ローテーション(job rotation)とは積極的・計画的に職場間の異動を行うことです。職務遍歴と訳されます。業務上の都合で行う配置転換(transfer)とは区別されます。
主な目的は4つあります
- 人材育成
- 適正発見
- マンネリズムの打破
- セクショナリズムの防止
そして、ジョブ・ローテーションの方法として2つ考え方があります。
職務拡大(job enlargement)
同種の仕事を長期間させるのではなく、関連の仕事を受け持たせること。
仕事の量的拡大、同レベルの水平的な仕事の変化
職務充実(job enrichment)
上級職の行っていた仕事を任せたり、計画的に仕事を進められるように職務を再設計すること。
仕事の質的変化、垂直的な仕事の向上
人によって道筋は様々です。企業側はその人の成長プランを長期的にみて考えて判断します。よって違うポジションに何度も移されるのは必ずしもその人が優秀だから、とは限りません。もしかしたら企業側は、その人の適正は何だろうかを探っているだけかもしれません。
それなら同じポジションにいるのがいいのでしょうか?少なくとも同じポジションにいるなら、誰かの手助けがいらないくらい任されてないといけませんよね。そして、その周辺業務を手伝えるくらいになってないと企業側から信頼されません。
企業側にとって一番回避しないといけないのはマンネリズムです。
「仕事をするのだから考えずに体が動くぐらいでないとやっていけないだろう」
「慣れたメンバー、慣れた業務が一番出来がいいだろう」
と思われるでしょう。慣れから惰性、そしてマンネリ化に変わる分岐点は何なのでしょうか?
心得ておくべきは、マンネリ化にはリスクが潜んでいるということです。チームが慣れてくるというのは一種の「村社会」ができるということです。社会的絆の形成、チームの成熟という面では良いことですが、それだけではないということを考えないといけません。
まずは内部と外部にはっきり区分されてしまいます。新しい人が入ってきても、技術面・知識面がどうこうよりも、そのメンバーに馴染めるか馴染めないかが基準になってしまいます。また、企業としての政策も、そのチームにとって気持ちがいいか悪いかが基準になります。しまいには、「お客さんのため、みんなのため」という言葉を武器に自分達の都合の良いことを強制するようになります。
これらは最初に言った目的のセクショナリズムの防止にも絡んできます。皆さんの職場にも所謂「お局様(おつぼねさま)」はいませんか?こういった人がモラルハラスメントの原因になることもあります。
また、人材育成という面でも問題があります。それは職場の学習や成長がストップすることです。
同じ作業、同じメンバー、同じ日和でやっていれば慣れてるし、一番早く質も高い。しかし、年月を重ねていればそうはいかなくなってきます。当然若い世代には敵いません。しかし、そこで若い世代が入れなくなり、ずっと同じようなことを続けていれば作業も遅く質もどんどん低下していきます。
思考停止によるケアレスミスも増えていきます。交通事故も初心者マークの頃よりも、3年5年10年と経ってからの方が重大事故が多いです。こういった潜在的なリスクを抱えることになります。
だからこそ、企業を永続的に考えているなら、ジョブ・ローテーションは欠かせないのです。
最後にジョブ・ローテーションのメリットをまとめます。
- 適正発見とマンネリズムの打破により、チームを成長させ、パワーバランスをコントロールし、緊張感を保つことができる。
- 個人のこれまでの知識・スキルを生かすことができ、更なる知識・スキルを磨くことでキャリアを積むことができる
そして、企業側はこういった個人、チーム、企業全体のことを考えてジョブ・ローテーションを考えることが大切です。個人は一つの作業で満足せず、自分のキャリア育成のために量的にも質的にも成長させていきましょう。
「慣れる」までの努力はすばらしいこと。
でも、慣れてきたなら少し立ち止まりましょう。このまま楽な道でいいのか、大変になる道を選ぶのか考えてみましょう。そして、その先に何があるのか・・・
スクラップ & ビルド
自分の成長に大切なのは、「勇気」と「初心を忘れない」ことではないでしょうか。
